今回はじめて更正の請求をしました。
原因はクレジットカード取得漏れです。期中でクレジットカードの番号が変更になったのを忘れてしまい、変更後のクレジットカードの分がすべて会計ソフトで未取得の状態でした。
マネーフォワード確定申告を使っているのですが、連携サービスにあるクレジットカードのチェックが外れてました。半年ぐらい全く気づきませんでした。
金額が少額だったら諦めようと思ったのですが、100万円以上の経費の計上漏れがあったのでトライすることにしました。更正の請求をすると税務調査が来る確率が上がるようなのでできればやりたくなかったです。
私は青色申告かつ課税事業者なので、所得税だけでなく決算書や消費税の請求書も提出する必要があります。
ちなみに修正申告の場合は楽勝なので直接税務署に行って教えてもらうのが一番手っ取り早いです。
更正の請求はe-Taxの確定申告書作成コーナーが便利です。
事前に確認・用意するもの
- 修正前後の確定申告書
- (修正前後の決算書)
- (修正前後の消費税)
- 添付する証明書類
- (会計ソフトのバックアップ)
青色申告の人は決算書、課税事業者の人は消費税もやる必要があるので、決算書と消費税の申告書も準備しておいてください。
前年度の会計ソフトのデータを変更する場合は、必ずバックアップを取得しておいてください。私は「仕訳帳」と「総勘定元帳」のCSVとPDFをバックアップしておきました。
マイナンバーと還付金を受け取る銀行口座の情報も必要ですが、どちらも確定申告書に書いてあると思います。
e-Taxでの所得税の更正の請求の流れは以下のようになります。
- 確定申告書作成コーナーにログインする
- 修正前のデータを入力する
- 修正後のデータを入力する
- 更正の請求をする理由等を入力する
- 申告書の送信する
- 添付書類を提出する
確定申告書作成コーナーにログインする
更正の請求の作成は【確定申告書等作成コーナー】-作成コーナートップ からできます。
所得税、決算書、消費税、贈与税の中から4つから選択するようになっています。今回は所得税を選んだケースで解説します。
青色申告者の場合は所得税の他に決算書も必要になるかと思います。課税事業者は消費税の更正の請求書も必要なので大変です。
注意点として決算書は単独ではe-Taxから送信できません。まず更正の請求用の決算書を作成してから所得税の更正の請求のときにまとめて送信可能です。
参考リンク :【確定申告書等作成コーナー】-決算書等電子申告等データ(更正・修正申告用)の送信方法
修正前のデータを入力する
確定申告書のデータを見ながら転記するだけですので15分程度で終わります。
修正後のデータを入力する
次は修正後の確定申告書が必要です。修正前のデータと比較しながら入力していきます。寄付金控除なども一から入力しないといけないので面倒です。これは30分前後かかりました。
更正の請求をする理由等を入力する
ここは少し迷う項目です。
「請求の目的となった申告又は処分の種類」は「確定申告」で大丈夫です。
「更正通知」や「決定通知」が税務署から連絡があった場合に選択します。
添付した書類の項目は「クレジットカード明細書」にしました。添付書類は申告書の送信後に提出する必要があります。
一番下の「結果の通知方法の選択」で「e-Taxによる通知を希望する」にチェックを忘れないでください。
修正申告は不備がなければ100%通るみたいですが、更正の請求は審査で落とされる可能性があるので注意です。
申告書の送信する
還付請求する税額を確認して個人情報の入力が終わったら、いよいよ申告書の送信です。
マイナンバーカードでログインしている場合は8~16桁のパスワードも必要になります。
認証が終わったら「送信する」をクリックして完了です。
翌日にe-Taxのメッセージボックスを確認したところ、「受付完了」になっていました。
決算書や消費税の更正の請求が必要な人も同様の流れで請求書の作成・送信ができます。決算書も必要な場合は所得税よりも先に作成して、所得税のときに同時に送信する形になります。
決算書も同時に送信した場合は送信書類名のところに反映されます。
添付書類を提出する
添付書類は確定申告書作成コーナーからはアップロードできないので、PDFやCSVの場合は印刷して書面にしてから郵送か税務署に持参する形になります。
PDFならe-Taxソフト(WEB版)でもアップロードできるらしいのですが、私の環境ではできませんでした。
結局、私は税務署に行って直接提出してきました笑
あとは税務署の審査が終わるまで待つだけです。通常期は1ヶ月ぐらい、繁忙期は2ヶ月ぐらいで審査が終わるようです。
税務署の審査が終わったらまた記事を更新します。
最後に
色々と調べながら決算書と消費税の分も作成していたので、ほぼ半日ぐらい使ってしまいました。精神的にもかなり疲れた上に、これで税務調査も来ることになったら目も当てられません。
これを機に1年限定で顧問税理士を探してみようと思いました。次回は「顧問税理士探し」について記事を書く予定です。
(追記01)税務署から書面による通知が届いた
約2ヶ月後に税務署から書面による通知が届きました。
中にはA4の書面1枚と返信用の封筒が入っていました。
書面の内容は「カードの明細書ではどの部分が更正の請求に該当するのか特定ができないため、帳簿書類の写しをご提出ください。」といった感じの内容でした。
早速、会計ソフトから該当箇所の総勘定元帳を印刷して返信用の封筒に入れてポストに投函しました。これでダメだったらもう諦めようかなと思っています。
(追記02)税務署から「更正の請求に関するお知らせ」が届いた
追加書類を提出してから約1ヶ月後に「更正の請求に関する通知書」がe-taxに届きました。
所得税と消費税ともに更正が認められたようです。
正直、追加書類の提出を求められたときはもうダメかと半分諦めていたので、期待していなかっただけに素直に嬉しかったです。
還付の時期と住民税・国保料について
税務署に電話で確認してみたところ、多く払いすぎた税金は通知から約1ヶ月程度で還付されるみたいです。また、住民税や国民健康保険料についても区役所に更正の請求についての情報が共有されるようなので、特に自分で手続きする必要はないみたいです。
(追記03)所得税と消費税が還付された
e-taxの通知がきてからちょうど31日後に所得税と消費税が還付されました。指定した銀行にちゃんと振り込まれていました。
住民税と国保料の還付も待ち遠しいです。
コメント