インターネット上ですべての手続が完結する、住信SBI(法人口座)のオンライン口座開設にチャレンジしてみました。
弊社のスペックは
- 設立1ヶ月未満で売上0円
- 資本金300万円
- 従業員0人
- 本店所在地は実家
- 自社サイトなし
- 事業内容はYouTubeチャンネル運営
- 固定電話なし(携帯電話のみ)
といった感じです。マイクロ法人用として立ち上げた会社なのでかなりの低スペックです。私が審査する側だったら間違いなく落としますね笑
住信SBIネット銀行で法人口座を開設しようと思った理由は以下の4点です。
- 手数料が安いから
- 審査がオンラインで完結できるから
- 審査があまり厳しくなさそうだから
- SBI証券(法人名義)でインデックス投資をしてみたいから
一番大きな理由は「手数料が安いから」です。特に住信SBIは振込手数料が一番安いBIです。自分の個人口座に入金するときは無料で入金できるのもうれしいポイントです。
手数料については 手数料やメリット・デメリットから考える法人口座の選び方 | クラウド会計ソフト freee がわかりやすくまとまっています。
次点で法人でインデックス投資をしてみたいのも重要でした。SBI証券で取引するなら住信SBIがあったほうが何かと便利になるのでは?と思って申込みしました。
申込前の事前確認
本人確認手続きについて
オンラインで口座開設するには以下の4つの質問にすべて「はい」と答えられなければなりません。
- 法人の代表者さまは、運転免許証をお持ちですか?
- 法人の代表者さまは、スマートフォンで顔写真および運転免許証の撮影は可能ですか?
- 法人の代表者さまが取引担当者となりますが、よろしいですか?
- 実質的支配者の居住地国が全員「日本のみ」かつ、「5人以下」ですか?
1つでも「いいえ」を選んでしまうと郵送による申込みを促されてしまいます。
4つ目の質問の「実質的支配者」がわからなかったのでググってみました。以下のPayPay銀行のPDFが一番わかりやすかったです。
運転免許証とスマホさえ持っていればほぼ全員の人が条件を満たせそうですね。
口座開設 – 申込 – 兼 特定取引を行う者の届出 – 同意
「反社会的勢力ではないことの表明・確約」にチェックするだけです。
口座開設(法人)-兼 特定取引を行う者の届出 – 入力
会社情報をフォームに入力する作業です。
フォームの入力に1~2時間、スマホでの撮影に10分程度はみておいたほうがいいです。
法人名称(カナ)について
株式会社の場合は前株が「カ)」、後株は「(カ」
合同会社の場合は前同が「ド)」、後同は「(ド」と全角で入力します。
設立年月日について
設立日は登記事項証明書で確認できます。法務局に登記申請をした日付が設立日になります。
従業員数について
従業員の定義について迷う人も多いと思います。
株式会社の場合は役員以外の社員やアルバイトが該当します。
合同会社の場合は 社員=出資者 なので、(業務執行)社員は従業員としてカウントしません。
電話番号について
住信SBIは携帯電話の番号でも大丈夫なのは嬉しいですね。楽天銀行の法人口座は固定電話かIP電話が必要になるので少しハードルが上がります。
事業内容について
「取扱商品・サービス」「ターゲット層」「顧客単価」を入力する必要があります。
面倒ですが審査にかなり影響しそうな項目なのでがんばって考えました。
私は婚活をテーマにしたYouTubの広告収入で稼いでいく予定なので広告業を選択しました。
- 「取扱商品・サービス」は「婚活に関するオウンドメディアを展開、婚活に関するハウツー動画制作」
- 「ターゲット層」は「婚活アプリに関心がある顧客」
- 「顧客単価」は「動画1再生あたり0.3円前後」
としました。
取引先に関しては「ない」を選択して、「その他、取引状況」の欄には「WEBサイトやSNSを中心とした営業・集客」としました。
自社ホームページも取引先もない状態なので、審査にはかなりのマイナス要因になってしまう思います…
「沿革」は30分ぐらい考えて150字ぐらい書きました。正直このあたりでかなりダルくなってきました。
法人の種類について
特定法人かどうかを判定する項目です。小難しい文章が並んでますが、基本的に決算期を迎えてない非上場会社はほぼ特定法人になります。決算期を迎えている場合はほぼ特定法人になりません。
これだけ覚えておけばOKです。
私はまだ設立してまだ1ヶ月目なので「特定法人」を選択しました。
実質的支配者について
この項目もかなりの難関でした。
弊社は合同会社なので「資本多数決法人以外」でを選んで、「A・Bいずれもない、またはわからない」を選択しました。
意味不明な人は「わからない」を選択してさっさと次へ進んだほうがいいと思います。
口座開設(法人)-兼 特定取引を行う者の届出 – 確認
フォームに入力し終わって次の画面に進むと確認画面が表示されます。
口座開設(法人)- 申込情報の入力完了 –
フォームの入力が終わりました。続いてスマホで免許証と顔写真の撮影です
スマホでQRコードを読み込むとLIQUIDによる本人確認サイトに移動します。
死ぬほど長い「プライバシーポリシー」に「同意して次へ進む」をタップすると、撮影画面に遷移します。
免許証の正面、斜め上、裏面を撮影して、自撮りを撮影してアップロードすれば完了です。
あとは住信SBIからのメール連絡を待つのみです。
感想
フォームの入力にはかなり骨が折れましたが、印鑑証明書や履歴事項全部証明書の提出がないのは嬉しいですね。オンライン口座開設のおけげで無駄なコストをカットできました。
もし郵送だったら住所など個人情報を手書きするだけで疲弊してしまいそうです。それで審査落ちしたらその銀行のこと嫌いになりますね笑
銀行によっては事業計画書の提出や最寄りの支店まで来店を求められるところも多いので、それらに比べたらかなり手続きは楽ではないかと思います。
(追記01)住信SBIからメールが届いた
3時間後に住信SBIからメールが届きました。
本人確認書類のアップロードに不備があったので、オンライン口座開設はできないとのこと。これにはがっかりしました。
理由は「裏面に変更履歴の紙が貼付されている。」と記載されています。おそらく免許証の裏側の住所欄のことだと思います。
私は引っ越しが多めなので裏面の住所欄が足りなっている状態でした。そこで上からシールを貼り付けて、その上に新住所が記入されてました。
しかも、これは私がやったのではなくて警察署の受付の人がやってくれたので何が悪いのかわかりません。
法人口座の審査厳しすぎ…
文句言ってもも仕方ないので、早速郵送申込への切替え手続きをしました。
あの大量のフォームに記入した分をすべて手書きすることになるのか!と思ったのですが、それは大丈夫でした。
すでにフォームで入力した内容が印字された状態の書面をダウンロードできました。
郵送だと2~3週間かかるみたいなので気長に待ってみます。
審査結果が出たらまた記事を更新します。
(追記02)住信SBIから簡易書留が届いた
書類を送付してから8日後に住信SBIから簡易書留が届きました。
審査結果は?
結果は「口座開設のお申し込みをお受けすることができません。」だそうです。
審査落ちした原因は?
落ちた原因を分析してみます。以下の3つ原因が考えられそうです。
- 設立1ヶ月の新設法人だったから
- 自社サイトがなかったから
- 事業内容の再現性が低いから
設立1ヶ月の新設法人だったから
まだ1ヶ月しか経過していないので、何も取引履歴もなく売上0の状態だったのが一番の原因だと思います。
自社サイトがなかったから
自社サイトの有無もかなり重要なはずです。他の法人口座の審査にも必ずと言っていいほど自社サイトを記入する項目がありました。
自社サイトで事業内容や役員情報や扱う商品がわかれば、もっと会社の信憑性が上がったでしょう。
事業内容の再現性が低いから
YouTubeでの広告収入を得るという、再現性が低く一般的ではない事業を選んでしまったことも原因の1つだと考えられます。せめて収益実績があれば状況は大分変わったと思われます。
それに対して「せどり」など再現性の高いわかりやすい事業だったら通りやすかったでしょう。
今後の方針
実は同時期にPayPay銀行の法人口座にもトライしていましたがこちらもダメでした。
比較的にネット銀行の中でも審査が通りやすいと言われている、住信SBI銀行とPayPay銀行の法人口座でともに審査落ちでした。
事業実績がでるまでしばらくは個人口座で運用していこうと思います。GMOあおぞら銀行や楽天銀行は用意する書類が面倒くさそうなので申込みはしない予定です。
ネットで調べてみたところマイクロ法人でBtoBの対法人取引がない会社なら個人口座でも問題なさそうです。新しく法人取引専用の個人口座を作ろうと思い、すでに口座申込みをしています。
続きは別の記事で書く予定です。
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