法務局での登記申請時に必要な払込証明書(払い込みがあったことを証する書面)の作り方を解説します。
今回はネット銀行でやる方法について解説しますが、メガバンクでも紙の通帳がない場合も同じ手順になります。
払い込みがあったことを証する書面の作成方法
まずはA4用紙で「払い込みがあったことを証する書面」を作成します。
上記の画像は私が実際に法務局に提出した書面です。ネットで出回っているテンプレートは株式会社のものが大半なので注意して下さい。
書面には以下の項目を記載します。
- 払込があった金額の総額
- 日付
- 本店
- 商号(会社名)
- 代表者
「日付」は法務局に登記申請に行く予定日の日付で構いません。「代表者」には代表社員の名前を書いて代表者印を押します。
払込証明書の作成方法
続いて、払込証明書の作り方を銀行別に解説します。
ネット銀行や紙の通帳がないメガバンクなどでは、通帳のコピーではなく取引明細を印刷する必要があります。
印刷する明細には以下の項目が記載されているかをしっかり確認しましょう!
- 銀行名
- 支店名
- 口座番号
- 口座名義人
- 資本金の入金履歴(日付と金額と出資者の名前)
住信SBIネット銀行の場合
まずはPCで住信SBIにログインします。
「残高・明細」と書かれている電卓のアイコンをクリックします。
左側のナビにある「入出金明細」をクリックします。
「期間指定」をクリックして、資本金を振り込まれた日付を指定します。
ここで以下の3点をチェックしましょう。
- 「日付」が定款の作成日以降になっているか
- 出資者全員分の名前(名義)があるか
- 入金金額の合計が資本金額と一致するか
問題なければ「PDFをダウンロード」をクリックして印刷してください。
楽天銀行の場合
まずはPCで楽天銀行にログインします。
左上の方にある「入出金明細」をクリックします。
このページの下部にある「PDF形式ダウンロード」だと、銀行名や口座番号が記載されていないので払込証明書としては使えません。
これの対処方法は入出金明細ページをブラウザの機能を使ってそのまま印刷する方法です。
入出金明細を表示させている状態で「Ctrl + P」を押してください。
印刷ウィザートが開くのでそのまま印刷してください。
この方法で印刷すれば銀行名や口座番号などのすべての記載事項の条件を満たせます。
さらに、以下の3点をチェックしてください。
- 「取引日」が定款の作成日以降になっているか
- 出資者全員分の名前があるか
- 入金金額の合計が資本金額と一致するか
三菱UFJ銀行(Eco通帳)の場合
紙の通帳がない「Eco通帳」のケースで解説します。
PCで「三菱UFJダイレクト」にログインします。
画面の中央上部にある「入出金明細」をクリックします。
「期間指定」をクリックして、資本金が振り込まれた日付を指定します。
指定したら「照会」をクリックします。
続いて、右上にある「明細印刷へ」をクリックします。
印刷前に以下の3点をチェックしてください。
- 「日付」が定款の作成日以降になっているか
- 出資者全員分の名前があるか
- 入金金額の合計が資本金額と一致するか
問題なければそのまま印刷してください。
法務局に提出する
法務局にはA4の「払い込みがあったことを証する書面」1枚と、A4の「払込証明書」1枚の計2枚の用紙を提出します。
特にホッチキスで留めたりしなくても大丈夫なので、他の登記関連の書類と一緒にクリアファイルや封筒にまとめて持っていって提出すればOKです。
書類に不備がなかれば1週間から2週間程度で登記申請が完了します。
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