ブクペの特徴、システム、評判などをまとめています。
ブクペとは?
ブクペは本の要点・まとめから読みたい本を探せるサービスです。気になる本の内容を1,200文字以内で要約された文章を閲覧することができます。
本の概要や章ごとの要約が見れるので、Amazonや楽天の内容説明やレビューよりも参考になるケースが多いです。
沿革
- 2011.4.1
- ベータ版公開
- 2012.2.1
- まとめられた本の数:約2500件
- 2012.5.1
- 月間のユニークユーザー:20万
月間PV:50万
インセンティブ制度について
インセンティブ制度とは、ブクペの広告収入をまとめ作成者に分配する制度です。
ブクペでまとめをつくると自動でAmazonリンクが貼られます。そのリンクを経由して本が売れると、アフィリエイト収入の5~7割がまとめ作成者に還元される仕組みになっています。分配率は閲覧数や総投稿数によって変動します。
報酬はマイページの「まとめ報酬」で確認できます。
実際どれぐらい稼げるのかというと
「例えば1つのまとめが1万PVほど閲覧されれば、作成者はだいたい500~1000円ほどもらえると思う。まとめ経由で300冊くらい本が売れた時は、1万円ほど払ったこともある」と鳥羽(ブクペ社長)さん。こうしたインセンティブ機能でまとめ制作者のモチベーション向上につなげている。(ITmediaニュースより)
1万PVというと、ブクペの月間ランキング上位に食い込むぐらいのまとめを作る必要があると思います。
利点・欠点
ブクペの利点はソーシャルメディアと相性がいいところです。特にTwitterやはてなブックマークによって拡散されやすくなっています。最近では、はてなブックマークの月間ランキングの上位に載るケースも増えてきています。
欠点はまだまとめ総数が数千件と少ないところと、ジャンルが「ビジネス・教養」に偏っているところです。これらは時間がたてば解決していくものだと思います。
評判
ユーザーの意見は賛否両論です。
肯定的な意見は「こんなサービス欲しかった。もっと書評が充実してほしい」「上手く使えばちょっとした小遣い稼ぎになるかも」「ブクペはこの時代にマッチしてる」など、便利で役に立つという声が多いです。
否定的な意見は、「著作権やネタバレの問題あるのでは」「『まとめ』で十分用済みな本って多いと思う」「まとめ数が少ないので、運営にもっとがんばってほしい」など、著作権を問題視する声が多いです。
否定的な意見に対して、鳥羽さんは 「ブクペ経由で本が200冊や300冊売れることもあるので、著者や出版社とは仲良くさせてもらっている。そればかりか、著者や出版社からまとめを提供してもらうこともある。これが例えば2年前なら危ないビジネスだったと思うが、今は著者や出版社自体がメディア力を持っていないと本が売れない時代なので、まとめを容認してもらっている部分や、むしろ歓迎されている感じすらある」と語っています。
最近ではAmazonの「なか見!検索」やGoogleブックスで本の一部を閲覧する機能もあるぐらいなので、本のまとめが原因で揉めることはあまりないと思います。
最後に
「ブクログ」や「読書メーター」のように、読んだ本の管理やレビューの投稿・閲覧ができるサービスは多いですが、本の要約が見れるサービスを作ったのはブクペが初めてです。
レビューは個人的な評価や感想なので、偏った意見になりやすく、本の内容がわかりにくかったりします。
一方、要約は要点のまとめなので、本の内容を短時間でチェックすることに特化しています。そのため、レビューより要約のほうが参考になるケースが多いです。
ブクペはサービスが公開されてからまだ約1年半ですから、これからの成長に期待がもてます。5年後には「ネットで本を買うときはまずブクペをチェックする」と考えるのが当たり前になっているかもしれませんね。
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